【種別】
人名

【初出】
五巻

【CV】
冬馬由美

【解説】
遺伝子方面を専門とする研究者。
20代も後半の女性だが、その顔には化粧らしきものが何一つなく、
服装は色の抜けた古いジーンズに何度も洗濯を繰り返して擦り切れたTシャツ、その上から新品のような白衣を羽織っている。
研究者の中では、遺伝子レベルで見分けのつかない妹達(シスターズ)の顔を必死になって覚えようとしたり、
彼女達に検体番号ではない人間らしい名前をつけようとしていたりと優しい一面も持っている。
しかし、本人も自覚しているが優しいのではなく、甘い性格。
何かを背負う程の強さを持っていないから、それは何処までいっても優しさにはならない。
それも自覚していたが故に、自分の夢である「優しい教師」を断念している。

その腕を買われ、絶対能力進化実験に参加していたが、
絶対能力進化実験の完全なる中止に伴い、現在は研究職を終われ無職に近い状態となってしまった。
なお、研究所を一つ潰してしまうという失態はあまりに大きく、もう研究者としては生きていけないようだ。
現在、黄泉川と一緒に職を探している最中である。
大学の臨時講師で金をためた後、落第防止(スチューデントキーパー)を目指すつもりらしい。
黄泉川によると、ダイエットマシンや小顔になるベルトなど「肉体を変質させる機器」を集める癖がある模様。
胸にコンプレックスがあるのか、豊胸マシンの所持がバレた時には普段見せないようなキャラになったことも。

「甘いだけの自分」を嫌い、そんな自分をたった一度でも変えたいと8月31日の事件に際し、
身を挺して一方通行打ち止めを救う。
その結果、天井亜雄との銃弾の応酬により重傷を負い、
知り合いの医者がいる病院に入院。
黄泉川愛穂とは昔馴染みらしく、事件の後、彼女に上記の二人を預けた。
8巻時点では安心できる容態ではなかったようだが、
12巻で再登場した際には怪我の方は全快したのか無事退院。
甘い性格と自負してはいるが、タクシーでの会話等から世渡りの方法は心得ていることが窺える。
小萌先生を初めて見た際にその生体に興味を持ったらしく、
研究者魂に火が点き始めた少々危ない笑顔を浮かべていた。

一端覧祭では一方通行や打ち止めを伴って外出していたところで垣根帝督の襲撃を受け、
フロイライン=クロイトゥーネを巡る事件に巻き込まれる。
その後、サンドリヨンの余った肉体で打ち止めの脳のダミーを作ることになった際、妹達の開発に携わった時の知識を生かして協力した。
学園都市の機能停止後は、打ち止めと番外個体を連れて学園都市を離れ、
船で一時的にアラスカまで行っていたが、オーロラを見られなかった事をぼやいていた。

なお、『超電磁砲』外伝漫画では、妹達の下着の調達を行っていた様子が確認できる。
「安く手に入ったから」と説明しているが、妹達の下着のセンスは彼女による物、ということらしい。


最終更新:2021年01月22日 12:25