1:
【種別】
超能力

【元ネタ】
Wikipedia - レールガン
実際のレールガンは二本のレールで弾丸を挟み、
膨大な電流を流す事によって発生する斥力をもって弾丸を発射する。
仕組み的に速度に限界が無いらしいので、音速の三倍でも手加減しているようだ。

【初出】
一巻

【解説】
学園都市第三位の超能力者御坂美琴が所持する、電撃使い系最強の能力。

10億ボルトもの出力を誇る電撃を発生させ、付随して磁力操作・ハッキング・マイクロ波の発生など、
電磁気が絡むことならほぼ何でも行うことができる。

能力名は自己申告により、後から付け直された物。
象徴として「必殺技」たるこの名前を名乗っているが、
複数の手札で多角的に敵を叩く『手数の多さ』こそがその真骨頂である。

代名詞である超電磁砲(レールガン)を始め、雷撃の槍や落雷などの強力な攻撃を操ることが可能。
単純な電撃のみならず、強力な電磁波によるジャミングや電波傍受、
磁力操作によってチェーンソー状の砂鉄剣を形成、または広範囲に渡って操る事もできる。
また、周囲の金属製物質や砂鉄を集めて範囲展開することで盾を形成するなど、防御行動にも優れる。

突出した戦闘力ばかりに眼が行きがちだが、
電気信号の読み取りや操作も可能とし、電気錠やセキュリティの解除、携帯端末から書庫への進入、
ネットを介した研究所器材の遠隔破壊、
警備ロボの制御を奪っての遠隔操作、信号機トラブルを起こし交通渋滞を作るなどのクラッキングもできる。
そもそもセキュリティに関しては、それらの根幹をなす電子や電気を直接操れるため、ほとんど問題にならない。
日常面では、人力IHクッキングヒーターという利用法を披露したこともある(アニメ版超電磁砲)。

技術的にはプラズマと化した気体の『陽イオン』に『電子』を組み込んで、再び『原子』に戻すことも可能。
他にも高速道路の柱の側面に立ったり、跳び付いて走る、ビルを跳び回るなど移動の補助を行うこともでき、
狭い路地内であれば周囲に磁力を放つことで浮遊しながらの移動ができる。

学芸都市における戦闘においては、砂鉄の剣の応用で水分子を集めた、青白く輝く大小6枚の翼を展開。
刃の様な形状の翼から、それを形成する水分子を消費しバーナーのように噴射することで飛翔を可能とした。
ただし、この翼の使用には空気中の水分子が絶妙な比率で分布していなければならず、
使用できるのは非常に限定された状況下のみ。

アニメ『超電磁砲S』では神経の命令伝達をブロックする薬を投与され行動不能になった事があり、
その際には自らの運動神経に走る電気信号を直接制御することで肉体を動かしていた。
布束砥信によれば全身に凄まじい痛みを伴う荒業らしい。本人曰く「初めてやったけど意外と何とかなるものね」との事。
ただし、強引に電気信号を制御しているため、人間スタンガン状態となってしまい他人に触れると軽い電撃を与えてしまう。
また天衣装着と同じようなことも本来なら可能だが、
「力の流れを操作する」という行為がトラウマを思い出させる上に、
能力をかなり繊細にコントロールしなくてはならないため、実行には抵抗感があるようだ。
さらに、小説『超電磁砲SS③』では生体電気による身体強化がどれほど難しいのか詳しく描写されており、
曰く、電気を操る力があれば誰でもできるという訳ではないらしい。
美琴の場合、力加減を間違えると自分の神経を焼き切ったり、自分の骨を自分で砕いてしまう恐れがありかなりハイリスクな応用技とされている。
実際に襲撃者から襲われた時に無理矢理に神経を操作してすぐに距離を取ったが、
力加減を間違えて股関節を脱臼してしまっている。

なお、常に電磁波を周囲に発してしまうため、猫を始めとした動物類には避けられる傾向がある。
もっともこれは悪いことばかりでもなく、
その反射波を利用してレーダーのように周囲の物体を感知し、
視覚や聴覚が潰されても緻密に空間把握ができ、死角からの攻撃にも対応可能。
また木山と接触状態での電撃によって電気的な回線が繋がり、木山の記憶を読むと言った離れ技までなしとげた。
但しこれは本人が意図してやったものではないので、会得したかどうかは不明。

原動力が『電気』という比較的再現が容易なものであることから、
学園都市で行われる研究において槍玉に挙げられることが多い。
特に必殺技である『超電磁砲』については様々な再現が行われており、
テレスティーナが人型サイズの駆動鎧の携行武器として採用したり、
そもそもの『超能力者』を超えるための存在として『ファイブオーバー』が開発されている。


2:
【種別】
技名

【解説】
メダルゲームのコインをローレンツ力で加速して音速の三倍以上のスピードで撃ち出す、御坂美琴の得意技。
まともに測定しようとすると能力測定器どころか施設までも破壊してしまうため、目一杯出力を抑えた状態で、
なおかつプールの水で威力を大幅減退させないと測定が出来ないほどの威力を持つ。

コインに限らず電気が流れる物体であればどんなものでも弾にして射出することができるが、
威力や持ち運びの面など、本人はコインが一番しっくりくるらしい。

空気摩擦でコインが溶けてしまうため射程は50mとそれほど長くないが、射出する物体の材質や質量を変えれば威力や射程を向上させることができる。
PSPとある科学の超電磁砲では重量10kgの砲弾を音速の13倍で射出し、上空1500mの物体を吹き飛ばしている。
ちなみに「専用の弾で、最大出力で放った場合」の威力と射程は未だに不明。

また電気が流れない物体でも、砂鉄で表面をコーティングすることで弾にすることが可能
この使用法で使われた雲海の蛇は、
最大高度は約200m・飛距離は水平線を越えて見えなくなる程と、とんでもない距離まで飛ばされている。

ちなみに、七月十六日に行われた期末能力測定の結果は
砲弾初速1030m/sec
連発能力8発/min
着弾分布18.9mm
総合評価5
前述の通り目一杯手加減した上での結果なので、あまり参考にはならない。

ちなみに、美琴が初めてこの「超電磁砲」を使用したのは、
美琴が常盤台中学に入学して一ヶ月ほど経った五月頃のある日。
当時の常盤台三大派閥の一つであった支倉派閥を率いる三年生、支倉冷理に誘われ、
ちょっとした勝負(ベアリング用の金属球と能力を用いた的撃ち勝負)を行った際に、
金属球を撃ち出す方法として即興で考えて試しに射出してみたもの。
なお、初の試みであったためまったくコントロールできず、高威力で金属球をあらぬ方向へと射出、
危うく支倉の肉体を木っ端微塵にしてしまうところだった。


【ドリーの超電磁砲】
量産型能力者計画『妹達』よりも前の段階で生産されたクローン試作個体、
0号(プロトタイプ)、通称『ドリー』は、超電磁砲を撃ち出す技能を持っている。
「弾丸として用いる物体を、帯電した髪の毛で作った2本のレールで挟む」という手法で、
一発ごとの威力は当然ながら美琴には及ばないが、複数個を同時に射出することも可能。
警備ロボを容易く粉砕して見せている。
(経緯はドリーの記事を参照)

【備考】
幻想殺しで打ち消せるのか?がたびたび議論になったが、いまだ決着つかず。
ただし『とある科学の超電磁砲』では美琴の打ったレールガンを上条は止めている。
また一巻にてインデックスに対し戦略級の超電磁砲だって防げると発言している。
これは美琴自身を言っている可能性もあるが、他の巻では雷撃の槍とともに防げると書かれているので、
直接的描写はまだ本編ではないが受け止めることは一応できるようだ。
暫定考察まとめ  超電磁砲は幻想殺しで防げるのか? も参照のこと。

最終更新:2022年04月06日 01:45