【種別】
位相

【初出】
まったく内容は違う同名の物が一巻、本物が六巻

【解説】
学園都市最初の研究機関と言われているもの。
現在の技術でも再現できない数多くの『架空技術』を有しており、
学園都市の運営を影から掌握しているとも噂される。
魔術師達の間では、窓のないビルがこれだと思われているようだ。

その実態は、無数の能力者が発生させるAIM拡散力場の集合体そのもの。
どんな機能を有しているかアレイスターにさえ解らないので、
その一部である風斬氷華に意志を与えて制御を試みている。
風斬によれば、誰かに話しかけると住人が役割に応じた姿に変化していく『陽炎の街』らしい。
カキキエ隧道のようなプロジェクトが行われていることから、現実の学園都市と類似した空間であるようだ。

いわば人工的な異世界であるため、異世界の物理法則を現実に無理やり適用する事で発動する魔術は、
虚数学区の中では「魔術的法則」を書き換えられたような状態になってしまい、
今までの方法で使おうとすれば暴走して自滅してしまう。
そして超能力の行使には何の影響もない。
もっとも今は未完成で、学園都市内部でも魔術を使うことはできる。

土御門は「これを利用し、全世界で魔術を封じる事がアレイスターの最終目的では」
と勘繰ったが、可能性が多すぎて確証には至っていない。
完全制御には、上条の『幻想殺し』がもっと成長する必要があるらしい。

六巻および十二巻の記述からすると、
ミサカネットワークも虚数学区の全世界化ないしは制御の鍵であるようだ、と目されていたが、
十三巻にてやはり上記のシステムも利用した上で、未完成ながらもヒューズ=カザキリとして発現した。
範囲も狭く魔術を完璧に消せるわけではないものの、術者にダメージを与え、威力を削減するぐらいはできるようだ。

また、様々な虚数学区に関する噂学園都市内で囁かれている。
噂関係ではプライマリー=ノーリッジとルビをふられることもあった。
噂の一つ、学園都市の『始まりの研究所』があるとされることからの呼び名と思われる。

【備考】
一巻の神裂のセリフにある「虚数学区・五行機関」の部分は、アニメ版では「統括理事会」に差し替えられていることから、
あの時点でのセリフは「学園都市を支配する科学サイドの組織」という意図での発言(あるいは設定)だったと思われる。

最終更新:2021年01月25日 13:57