【種別】
実験

【初出】
三巻

【解説】
体細胞クローン試作個体による先行技術調査を基に( 出典 )、
レベル5能力者である超電磁砲」の量産を目指した実験。
『超電磁砲量産計画「妹達」』とも表現される。

天井亜雄を責任者とし、布束砥信も外部スタッフとして参加していた。

【目的】
通常の能力開発では、素養格付などの予測によるカリキュラムを施したとしても、
超能力者(レベル5)に到達できる学生は偶発的にしか現われることがない。
そこで、「超能力者を生み出す遺伝子配列のパターン」を解明し、
クローンを量産することで、100%確実に超能力者を生み出そうとした。

この計画に先んじて、既に超能力者に到達することが見込まれていた御坂美琴から、
交渉人を介して詐取したDNAマップが書庫に登録されており、
この情報を用いた試作体細胞クローンの実験生産が行われていた。

ところが、体細胞クローンや学習装置などの理論・技術を確立し、
量産軍用モデル『妹達』の生産体制を構築しようとした計画最終段階で、
樹形図の設計者の予測演算により、この量産計画で生み出される『妹達』の能力が、
オリジナルの超電磁砲(=御坂美琴)のスペックの1%にも満たない『欠陥電気』であることが判明。

遺伝子操作や後天的教育問わず、クローン体から超能力者を発生させることは不可能と判断され、
すべての研究は即時停止、研究所は閉鎖し計画は凍結された。

後に、この『妹達』の技術は絶対能力進化計画に流用されることとなる。

絶対能力進化計画の凍結後、学園都市上層部は『妹達』各個体の一新とミサカネットワークの再構築を計画し、
第三次製造計画(サードシーズン)を開始したとされる。
一方通行最終信号の二者を殺害するためだけに番外個体(ミサカワースト)を先行生産しているが、
第三次世界大戦以後のクローン製造状況については現在まで言及がなく、詳細不明である。


最終更新:2022年04月11日 07:52