【種別】
超能力

【元ネタ】
Teleport=「瞬間移動する」

【初出】
三巻

【解説】
文字通り空間を移動する能力。
3次元的空間を無視して物体を転移させることができる。
「自分の体を転移させる能力(テレポート)」のほかにも、
「離れた物体を手元に引き寄せる能力(アポート)」などもあり、
「何をどう移動させるか」によって呼び名が異なる。

3次元から11次元への特殊変換を計算するため他の能力より脳への演算負荷が大きく、
発動に時間がかかり、痛みや動揺などで集中力が乱れるとすぐに使用不能になってしまう。
原理の複雑さからか、総じて能力者の強度は高い。
また、自身の重量を移動できる能力者はその時点で大能力(レベル4)であるという評価基準がある。

ちなみに、「空間移動」であって「瞬間移動」ではなく、
物体を飛ばしてから、移動した地点に出現するまでに若干のタイムラグが発生する。
能力自体は無音だが、使用時には空気を裂くためヒュン、ヒュン、という小刻みな音が響く。
同様に人体に針やコルクを刺す様に転移させる場合も、肉を裂くトン、という微かな音がする。

飛ばした先に障害物があった場合、重なった部分の物質を押しのけて割り込むように転移するため、
飛ばしたものは双方の硬さに関係なく障害物に刺さった状態で出現する。
そのため、理論上は紙切れ一枚あればダイヤモンドでも切断出来る。
これは利点であると同時に欠点でもあり、
自身や他者を転移させる際には座標の指定を徹底しないと、壁や物体にめり込んだ状態になる可能性がある。

空間移動という性質上、軌道を見て避けることはできず、
上記の理由から防御力も無視するため、物理攻撃手段としても非常に強力。
ただし出現の瞬間にしか破壊力がないためピンポイントの座標攻撃しかできず、
幻覚や高速移動をされると照準が定まらず、無力化されてしまう。
転移の際、物体の向きを変更できるため、相手を瞬時に地面に倒すなど格闘戦にも応用できる。

なお同系統のAIM拡散力場が干渉するため、空間移動で他の空間移動能力者を転移させることはできない。
また物体の移動が11次元「ベクトル」を用いた物であるため、
一方通行を攻撃しても転移途中で反射されてしまう。
ただし、反射した際に「奇妙な現象」が起こる事があるらしいが、詳細は不明。
ちなみに上条当麻に関しては彼自身を転移させようとする際、
幻想殺しを宿す右手も効果範囲に含んでしまうためか、能力自体が発動しない模様。

学園都市では白井黒子を含め空間移動能力者は58人しか存在せず、希少な能力である事が分かる。
その中で一度に複数の物体を移動させる事が出来る人間は白井黒子を含め19人。(旧約8 108ページ参照)
本編に登場したのは白井黒子、結標淡希査楽の3人。
外伝(とある科学の一方通行)にて『饕餮』が座標を入れ替えるタイプの能力を披露しているが、
能力者本人は故人のため上記人数に含まれているのかは不明。

作中に登場した空間移動系能力

【備考】
総じて強力な能力(者)であり、
御坂美琴と真剣に1対1で戦った場合でも、勝利を掴める可能性がある」
ものとして設定されている。
作者的裏設定においては、「白井黒子よりも見た目とインパクトが『派手で強い』」
ことがレベル5の一つの条件となっているらしい。

【余談】
意図したものかは不明だが、現在までに登場している空間移動系能力者は、
かなり特殊な性癖を有している描写が3人とも作中にある。

最終更新:2020年07月27日 14:45