【種別】
認識

【元ネタ】
Personal Reality=「自分だけの現実」

【初出】
超能力とセットの存在なので一巻から登場

【解説】
能力者が持つ独自の感覚・認識で、脳に宿る「超能力を発生させる何か」。
いわば超能力の源であり、『手から炎を出す可能性』『他人の心を読む可能性』など、現実の常識とはズレた世界。
また、その「ズレた世界」を観測し、ミクロな世界を操る能力の事。

『自分だけの現実』は平たく言えば妄想・思い込みに近く、
非常識な現象を現実として理解・把握し、不可能を可能に出来ると信じ込む意志の力とも言われる。
そのためより強い個性を保ち、強靭な精神力や確固たる主義を持つことが「自分だけの現実」の強さに繋がるとされ、
能力者の精神制御方法の一つとしても考えられている。

また、『自分だけの現実』の観測が可能ということは
「まともな現実から切り離されている状態」という一種の精神障害と同義であり、
事実「自分だけの現実」を極めたと言える超能力者達は、全員「人格破綻者」と評されている。

自分だけの現実には未だ不明な点も多く、
例えば脳のどこが司っているのかは判明しておらず、脳単体では超能力を発生させることはできない。
また、脳を取り替えても能力は変更できず、高位能力者クローンに能力開発を施した場合、
クローンの能力レベルはオリジナルの域には達しなかった。
これについて研究していたプロデュースは、
「霊魂と呼ぶべき何かが宿った肉体そのものに能力が宿る」というオカルト的な結論に達している。

各能力者によって『自分だけの現実』は千差万別で、
超能力の性質上、自身が観測できる『自分だけの現実』によって所持する能力が決まる。
逆に言えば『自分だけの現実』か「能力」のどちらかが判れば、
もう片方を推測したり、個人の資質や能力によっては干渉したりできるという事でもある。
一例としては、
十五巻では滝壺理后が、垣根帝督AIM拡散力場(広義において『自分だけの現実』と同義)から能力の制御を奪おうとしたり、
SS二巻では初春が「使われている計算式(能力)から能力の全体像を逆算」しようとした、という行為などが挙げられる。

その正体とは、「テレマ」における思春期の心性と薬物作用を網羅した超常誘発方式を科学的な用語でカモフラージュしたものである。

【備考】
スレの超能力関係の考察でもよく使われる単語であるが、実際に文字列を打つには地味に長いため、
『PR』、『P・R』など、省略して表記される事も多い。
なので、本編では記述されていないが一応A~Z列の項目にも記載しておく。
スレで「PR」と書かれたらまずこれのことである。

最終更新:2023年02月18日 02:46