【種別】
超能力

【元ネタ】
AIM stalker=「AIM(無自覚)に忍び寄る者」

【初出】
十五巻

【解説】
滝壺理后が有するレベル4の能力。
一度記録したAIM拡散力場の持ち主を、たとえ太陽系の外に出ても追い続け検索・補足出来る。

探知専門とはいえ、この時点でも宇宙レベルに効果を及ぼせる強力さだが、
この能力の真価はAIM拡散力場を伝った自分だけの現実への干渉、つまり能力の根源そのものを弄くれる点にある。
対象の能力の照準をサポートしたり、逆に乱すことで能力を暴発状態にしたりすることが可能。
麦野沈利によれば、全力で行えば相手の能力を乗っ取ることも出来るらしい。

この干渉は超能力者である『未元物質』や『原子崩し』にすら実行することができ、
垣根帝督曰く、「順当に成長すればレベル5に至れるかも知れない」ほど。

暴走能力の法則解析用誘爆実験の産物であり、
能力の使用のためには『体晶』を用いてわざと暴走を誘発する必要がある。
その性質上、能力を使用すると身体に負担がかかる問題があり、
垣根戦で過度の能力使用を行った結果、滝壺は崩壊寸前にまで追い込まれた。

だが二十二巻では満身創痍の麦野を支援するため、体晶無しで能力を使用。
麦野のAIM拡散力場に干渉して原子崩しの照準補正を行い、順当に成長した場合の片鱗を見せている。

新約6巻では、復活した垣根帝督によって生み出された白いカブトムシの内の1機に干渉、
カブトムシ05を促し、カブトムシが「垣根帝督という全てのシステム権限」を得る事に繋がり、
「垣根帝督」の自滅の遠因となった。
しかし、このカブトムシ05への干渉は意識・無意識どちらかで行ってなったものなのかは不明。

もし彼女が進化を続けて超能力者になった場合、『自分だけの現実』への干渉力がさらに高まることで、
『自分だけの現実』そのものを奪ったり与えたりする事ができるらしい。
つまりどんな能力者でも例外なく、その有する能力の種類やレベルを自由自在に操ることが可能となる。
例えば能力者を無能力者に、無能力者を超能力者にしたり、
能力の系統を変更して好きな種類の能力を与え、希少・強力な能力者を量産することができる。
ここまでくれば一人一能力の原則も覆し、幻の「多重能力」すら視野に入る。

学園都市の能力者開発機関としての機能を滝壺一人で軽く賄うことができ、
その絶大さを評して、学園都市に対する『学園個人』と言い表わされた。

最終更新:2020年08月25日 20:26