「ちょっとラブ、もうお湯沸いてるわよ?!」
「は~い。・・・ブッキー、そっちタマネギ切ったぁ?」
「ごめん、今やってるー。せつなちゃん、サラダは大丈夫?」
「今、精一杯キャベツ刻んでるわ」
「は~い。・・・ブッキー、そっちタマネギ切ったぁ?」
「ごめん、今やってるー。せつなちゃん、サラダは大丈夫?」
「今、精一杯キャベツ刻んでるわ」
今日は、ラブちゃんのお家で、お泊り会。
ご両親もお出かけなんで、わたし達4人でお夕飯の準備をしてるところ。
メニューは、カレーライスと、サラダ。
わたしはカレーに入れるお野菜を切る当番なんだけど。うー、タマネギが目にしみる・・・。
ご両親もお出かけなんで、わたし達4人でお夕飯の準備をしてるところ。
メニューは、カレーライスと、サラダ。
わたしはカレーに入れるお野菜を切る当番なんだけど。うー、タマネギが目にしみる・・・。
・・・・・・でも、これくらい我慢しないと。
みんな一緒とはいえ、せつなちゃんと一晩過ごすことができるんだもの。
もう一週間も前から、今日という日が来るのを夢にまで見たんだし・・・・・・。
それに!ご、ご飯の後にはみ、みんなでおおおおお風呂入ることになってるし・・・・・・。
みんな一緒とはいえ、せつなちゃんと一晩過ごすことができるんだもの。
もう一週間も前から、今日という日が来るのを夢にまで見たんだし・・・・・・。
それに!ご、ご飯の後にはみ、みんなでおおおおお風呂入ることになってるし・・・・・・。
一気にわたしの頭の中には邪な妄想が広がる・・・・・・。
(ブッキー、背中流してあげるわ。こっち来て)
(せせせせつなちゃん!い、いいって、それくらい自分でやるから!)
(?何を恥ずかしがってるの?・・・ほら、次は前を洗ってあげるから、あたしの方を向く!)
(いや~!いくらこっちの世界の常識に疎くても、やり過ぎだよ~!!)
(せせせせつなちゃん!い、いいって、それくらい自分でやるから!)
(?何を恥ずかしがってるの?・・・ほら、次は前を洗ってあげるから、あたしの方を向く!)
(いや~!いくらこっちの世界の常識に疎くても、やり過ぎだよ~!!)
「・・・・・・ブッキー・・・お腹空いてるからって、はしたないんじゃないの?・・・よだれ出てるわよ」
「・・・・・・は!え!?ゴメンゴメン!」
「・・・・・・は!え!?ゴメンゴメン!」
美希ちゃんにたしなめられ、現実に戻るわたし。せつなちゃんにだらしない子だって思われちゃう・・・。
「―――――痛っ・・・!」
その時、せつなちゃんが小さな呻きを漏らした。
見ると、包丁を離し、右手で左手の指を押さえている。
見ると、包丁を離し、右手で左手の指を押さえている。
「せせせせつなちゃん!指切ったの?!ちょ、ちょっと待って―――」
慌てたわたしは、咄嗟にいつも持っている救急セットを取り出そうと、バッグに手を伸ばす。
「―――――せつなっ!手出してっ!!」
わたしの行動よりも早く、ラブちゃんがせつなちゃんの元へ駆け寄る。
彼女はせつなちゃんの左手を掴むと、躊躇うことなく、怪我している指を口に含んだ。
彼女はせつなちゃんの左手を掴むと、躊躇うことなく、怪我している指を口に含んだ。
「―――――――!!」
その一連の動きから、目を離せなくなった。
「・・・・・・・・・」
「・・・ラ、ラブ・・・そ、そんなとこ・・・な、舐めたら・・・き、汚いわ・・・」
「・・・ラ、ラブ・・・そ、そんなとこ・・・な、舐めたら・・・き、汚いわ・・・」
せつなちゃんが、顔を赤くして、ラブちゃんを止めようとする。
でも、ラブちゃんはそんな制止も聞かず、指を口から離そうとしない。
でも、ラブちゃんはそんな制止も聞かず、指を口から離そうとしない。
それは、甘くて淫靡な、恋人同士のキスに見えた。
ラブちゃんの口元からする、ぴちゃ、ぴちゃ、という水音のような響き。
その度にせつなちゃんは押し殺した喘ぎを漏らし、背を反らす。
その度にせつなちゃんは押し殺した喘ぎを漏らし、背を反らす。
バッグに手を入れたまま、わたしは固まっていた。
目を逸らしたいのに、逸らせない。
・・・・・・嫌だ・・・こんなの見たくない・・・・・・。
目を逸らしたいのに、逸らせない。
・・・・・・嫌だ・・・こんなの見たくない・・・・・・。
一瞬、ラブちゃんとわたしの目が合う。
「―――――!」
その目が、嘲笑っているように、感じた。
高価な玩具を、手に入らない子に自慢している子供のような目―――。
高価な玩具を、手に入らない子に自慢している子供のような目―――。
―――これはあたしだけのモノよ?羨ましいでしょう?
・・・彼女は、わたしに、そう言っているのだ。
―――永い一瞬が、過ぎた。
ゆっくり、別れを惜しむように、唾液の糸を引きながら、ラブちゃんが口を離す。
ゆっくり、別れを惜しむように、唾液の糸を引きながら、ラブちゃんが口を離す。
「ンぅっ!・・・・・・ラ、ラブぅ・・・・・・」
「・・・・・・こっちの世界では指を切ったら、こうするんだよ、せつな・・・・・・」
「・・・・・・こっちの世界では指を切ったら、こうするんだよ、せつな・・・・・・」
頬を染め、息を荒げているせつなちゃんに、ラブちゃんは優しく、ふしだらに微笑みかける。
「・・・・・・ブッキー、バンソーコー、ちょうだい。」
「――――――え?!あ、あ、うん!」
「――――――え?!あ、あ、うん!」
その声に我に返ったわたしは、ラブちゃんにバンソーコーを渡す。
彼女は、可愛がっているお人形にリボンでも結ぶように、それをせつなちゃんの指に巻きつける。
彼女は、可愛がっているお人形にリボンでも結ぶように、それをせつなちゃんの指に巻きつける。
・・・わたしは、魂の抜けた案山子みたいに、その光景を見つめる事しか出来なかった。
「ちょっとブッキー、あなたもどっか怪我したの?」
「・・・え?」
「・・・・・・もう、涙浮かべてるじゃないの!」
「・・・え?」
「・・・・・・もう、涙浮かべてるじゃないの!」
美希ちゃんに言われるまで、気付かなかった。
「や、やだ。タ、タマネギ切ってたから・・・い、イタタタ・・・・」
ゴシゴシ、っと目をこする。
・・・・・・本当に痛いのは、目なんかじゃないのに。
・・・・・・本当に痛いのは、目なんかじゃないのに。
目を開けたとき、再びラブちゃんと視線が絡む。
――――せつなで遊んでいいのは、あたしだけなの。あなたの手は決して届かない・・・・。
長い夜は、まだ始まったばかりだった。
了
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