TSファイルの編集方法

前項目で、Fedora10環境にHDUSをセットアップしてrecfriioコマンドを用いた地デジの録画まで出来るようになりました。
本項目では、recfriioコマンドで録画した「***.ts」というTSファイルを編集してPC上で更に見やすく保存しやすい形にしていきます。

TsSplitterのインストール

TsSplitterはtsファイルから必要な部分のみを抜き出すことが出来るツールです。
Windows用のアプリですが、Linux上でもwine(Linux上で動作するWindows API)を使えば、利用可能です。

TsSplitterもHDUSのパッチ等と同じく有志の方々が作成されたものなので、感謝しつつ利用させて頂きます。

TsSplitterは以下からダウンロードします。
本項作成時(2009年6月)時点での最新バージョンはVer1.22です。

ダウンロードして解凍します。
# cd /usr/local/src
# mkdir TsSplitter-1.22
# cd TsSplitter-1.22
# wget http://2sen.dip.jp/cgi-bin/dtvup/source/up0115.zip
# unzip up0115.zip
解凍すると、TsSplitter.exeがあるので、パスの通ったディレクトリへコピーします。
# cp -Rp TsSplitter.exe /usr/local/bin/
TsSplitterのインストールはこれで完了です。

Wineのインストール

前述でもあるように、TsSplitterはWindows用ツールなので、そのままではLinux上で動作しません。
そこで、wineを利用します。
wineのインストールはyumを使えば簡単にインストール出来ます。
# yum -y install wine
依存関係にある関連ファイルも色々とインストールされます。

TSファイルの編集

recfriioコマンドで録画された「***.ts」というTSファイルには、フルセグの他に、ワンセグや文字放送、番組情報といった情報も含まれている為非常に大きなファイルになります。(1時間で6~8GB)
このままではすぐにHDDの容量がなくなってしまうので、TSファイルから不要な部分を削除して、ファイルサイズを減らします。
そこで利用するのが、TsSplitterです。

TsSplitterの使い方は以下の通りです。
# wine /usr/local/bin/TsSplitter.exe -SD -1SEG ファイル名.ts
上記コマンドでは、ファイル名.tsファイルからSD画質及びワンセグ画質データを削除するという意味になります。
不要データが削除されたファイルは「ファイル名_HD.ts」というファイル名で保存されます。

SD及びワンセグデータを削除すると約2~3割程度ファイルサイズが縮小されます。

これで、HDUSでrecfriioによる地デジ録画から、録画したTSファイルの編集まで完了しました。
単純にSAMBA経由等で録画したファイルを見るのであれば、ここまでの内容で十分です。

次節以降では、録画したTSファイルをH.264のMP4やFLVにエンコードして、youtubeやニコニコ動画のようにブラウザ上から再生できるようにしていきます。


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最終更新:2009年07月10日 14:23