― KITANSYEL ―

         ~明日を取り戻す勇者達~

             第五章      

第四章


順番について


ルカリオs → (`・ω・) → 黒乃s → ガノンおじちゃんs → (^ω^)s → 漣s →


本文



  • ああ・・空が明るい。明るいでござる。
    ビルに扮していた(^ω^)が喜びそうな和風宿屋の外へと出ては
    すっかり明るくなった世界に目を細める。
    今晩は、いろいろな事がありすぎた。後寝てないのが一気にキたようだ。
    実際にお話した事は無いが、(^ω^)から聞かされていた
    神存在たるひさんと、本当に神かもしれない○○さんを連れリムジンへふらふらと歩いていく。


    黒乃「あ・・、アレです」


    振り返り、黒光りする車を指差した。
    え!?、という顔をされた。


    たるひ「すごいですね・・黒乃さんのですか?」
    黒乃「いや・・知らない人のです。私じゃ買えませんよー」


    ははは、と笑い飛ばした。時給700円の勤労貧乏学生である。
    リムジンには多分、一生働いても手が届かないだろう。
    リムジンの周りには、人間が集まっていた。
    みんな起きたのかしら・・、ぼやっとなる頭で考える。


    (^ω^)「あ!!!黒乃!」
    -- 黒乃

  • 朝からあんまり聞きたくない(^ω^)の大絶叫が聞こえた。
    管理人さんやルカさん達もこちらに気付き、駆け寄ってくる。


    (´・ω・)「何処行ってたんですかもー!心配しましたよ!」
    漣「怪我とかありませんか!?」


    みんなのホッとした顔を見て、苦笑する。
    すみません・・大丈夫です、と頭を下げて謝っておいた。


    黒乃「・・と、言う事で此処でビッグニュース!
    新しいキタメン、たるひ様さんです!」


    さっ、と両手を出し一歩下がってたるひさんを紹介!


    たるひ「ど、どうも初めまして・・!」


    そんな声の後には、全員の雄叫びが街のど真ん中に響き渡るだろうか。 -- 黒乃
  • 私は、 限界だった。
    10時間寝ないと駄目人間が、徹也を好きになると・・いや、徹夜をするとどうなるか。
    前正月に徹夜をして、次の日汚い床の上で眠って10日後インフルエンザになった事がある。(?)


    黒乃「・・・・わたくし・・ねます・・」


    小さく呟いては、アスファルトにも関わらず倒れ込む。
    女子として失格であるが、関係無かった。
    おやすみ三秒で、新しい仲間の登場に喜ぶメンバーを残し
    夢の世界に旅立ちました・・。


    ― 15分後 ―


    ガノンおじちゃん「・・ってぎゃあああ!黒乃さんが倒れてる!」
    (^ω^)「!?・・あれ・・死んでる・・」
    (´・ω・)「ちょww」
    -- 黒乃
  • 時刻はAM6:07。また、新しい一日が始まった。


    ―タイムリミットまで残り 9日―


    ここ何日かずっと車の運転をしていた黒乃は、疲労状態にあった。


    ガノンおじちゃん「今日は黒乃さんには休んでもらいましょうよ!」
    たるひ「私もそれが良いと思います
    黒乃さんと会ったのが深夜で、今の朝まで起きてましたから」
    残ルカ「精神的にも疲労してるだろうし…」
    (´・ω・)「そーですね!!
    今日はゆっくりしてもらいましょうか!」


    という事で、アスファルトの上で寝ている黒乃を
    リムジンの後部座席に横にして寝せた。


    たるひ「えっと…皆さんどうやって集まったんですか?」
    (´・ω・)「KITANSYELにて緊急掲示板を作り
    “兵庫県明石市立天文科学館に集合しようZE!!"という話になって、
    見事一部キタメンが集まりましたッ!!」
    (^ω^)「YES!!!」
    たるひ「実行力すごいなー!」 -- (^ω^)
  • 残ルカ「あと確認出来てるのは神奈川県にさり~さんとコロネさん、
    敵組織に漣さんの姉の沙羅さんと数人のキタメンがいます」
    たるひ「それってつまり、敵に拉致されてるって事ですか!?」
    漣「いやー、それがどうも自分の意志で敵組織に手を貸してるみたいで
    詳しくはなんとも…」
    ガノンおじちゃん「たるひさんも敵組織の存在は知ってたんですか?」
    たるひ「はい、○○さんが恐らくそうだろうと言っていたので…」
    (^ω^)「あぁ~…」


    …誰??
    あぁ~、と言っておきながら知らないとは(^ω^)は真のバカである。
    一応相槌を打ったものの、正直言うと“○○さん"という名前は初めて耳にした。
    それはたるひさん以外のキタメン全員がそうだった。
    でもKITANSYELのサイトにもしかしたら、そんな人来てたかも…?と失礼を覚悟で(^ω^)は聞いてみた。


    (^ω^)「あのー…○○さんって、キタメンですか?」
    たるひ「あ、いえ!
    説明するよりまず見てもらったほうが早いかもしれませんね」


    “キタメンじゃない”…?かといって敵でも無さそうだし…○○さん何者?? -- (^ω^)
  • 残ルカ「その○○さんは何処に?」


    たるひさんは辺りをキョロキョロする。


    たるひ「おかしいなー…さっきまで一緒にいたんですけど…」


    「ここじゃ!」


    その声を聞いたキタメンは、一斉に声のした方を振り向く。
    そこには、黒乃が寝ているリムジンの上で神々しく光る何かがいた。


    (´・ω・)「は…はぇ!!?」
    漣「人…じゃない…!?」


    そして次第に、光りだと思っていたものは雪ほど白い毛並みだという事がわかった。
    言葉を喋り、大きなしっぽをもつ白い小動物…
    こちらが気付くと、しっぽを靡かせながらリムジンから飛び降り、シュタッと綺麗に着地した。


    漣「次に日本で流行るペット…?」
    (´゚ω゚)「か…神様…ッ!!!?」
    ガノンおじちゃん「ポ○モンが遂に三次元にやってきたww」
    残ルカ「もう何が出ても驚かないな…」
    (^ω^)「すいません、飼ってもいいですk」
    たるひ「○○さんは、日本でいう“神様”ですよっ!」


    さり気なく凄い発言をするたるひさん。 -- (^ω^)
  • キタメンは驚きを通り越して固まる。


    ○○「これ小娘、そんな事を言うと混乱するじゃろう!」
    たるひ「ご、ごめんなさい!」


    獣が喋ってる時点でこちらは充分混乱してますけど!!?


    (´・ω・)「やっべーKITANSYEL…!!!
    こうも神様を呼び寄せる力があるのか!!」
    ガノンおじちゃん「そもそも(´・ω・)さんが神様ですww」
    (^ω^)「我以外皆神でしょ!!」


    ○○は、ゴホン、と咳払いをする。


    残ルカ「突然そんな事を言われても“はいそうですか”とすんなり信じられないな
    俺達は既に“カゲ”という信じられない力を持つ敵を見てるんだよ
    お前、キタメンに神様面して近寄って、あっさり騙すって魂胆だろ?」


    その残ルカさんの言葉に、むむぅ、と困ったような声をだす。 -- (^ω^)
  • 残ルカ「図星だったか?」
    ○○「いや、わらわは最初からうぬらの味方じゃ。
    …今や世界中にカゲがいるようじゃ、うぬらも警戒心が強くなる一方じゃな
    うぬらのような子供達にこんな思いはさせとうなかった…」
    残ルカ「……」
    ○○「今回の騒動はわらわも大いに関わっておる
    わらわの所為でカゲが生まれたといっても過言ではないのじゃ」


    漣「…?」


    ○○「己の失態を挽回すべく、わらわもこの騒動を止める
    うぬらにわらわの力を貸すが、時に力を貸してほしい
    言ってみればわらわは、うぬらを巻き沿いにしたも同然じゃ
    うぬらには傷一つつけさせん」


    ○○がそう言うと、フ、と残ルカさんは笑った。


    残ルカ「俺もそうだよ
    馬鹿な兄貴のせいでみんなを巻き込む事になったんだからな」


    ○○「……。
    わらわが味方だという事、少しは信じてもらえたかの…」
    残ルカ「ほんの少しな
    本当に味方だっていうなら、俺の仲間を守ってくれ」 -- (^ω^)
  • そこで、明るい声が響く。


    (´・ω・)「何いってんですか残ルカさん――!!!
    あなたの喜びがみんなの喜びなら、
    あなたの悩み事もみんなの悩み事ですよ―!!」
    ガノンおじちゃん「そうですよ!
    いつものように鬼の退治法をみんなで話してるのと変わらないですよww
    今回のこともキタメンの仲間みんなで解決していけばいいんですよ!」
    漣「俺も全面協力しますぜ!」
    (´・ω・)「それと○○さん…あ、いや○○様と言った方が宜しいでしょうか!?」
    ○○「…別にどちらでも構わんが」
    (´・ω・)「じゃあ○○様!仲間は多い方が心強いです!
    信用するしないの云々より、喋る神獣様が一緒にいたら楽しいじゃないですか―!!!」
    (^ω^)「wwwwwww色々ワロタww」
    漣「様にするんすかww」 -- (^ω^)
  • たるひ「ていうか実際私がカゲから襲われる所を助けてくれたので心配無用ですよ!」
    残ルカ「それを早く言ってくれよ!」
    ガノンおじちゃん「wwww」


    仲間ってこんなに暖かいものだったのな…
    俺が自由を奪われたあの場所よりも、ゼロ達と共に暮らし日に日に冷たくなったあの空間よりも
    “今の仲間”がいるそこは、誰よりも、どこよりも俺を暖かく迎えてくれる。
    後にも先にも縛られるな。“今”をしっかり守るんだ。


    残ルカ「とりあえず…朝飯にするか」


    確かにあるその場所へ、俺はまた歩き出した。


    ○○「…この子ら明るいのぉ」 -- (^ω^)

  • 一方、さり~さん、コロネさんチーム。


    建物を目前に見上げながら、二人は溜息をついた。


    さり~「そりゃまぁ…素人がいきなりこんな処に来ても…」
    コロネ「ですよねぇ…」


    行こうと意気込んだのはいいものの、そういう資格試験その他も受けていない一般人が…


    さり~「触れるわけないですよねぇ…」
    コロネ「理解不能な機械なんかねぇ…」


    またも溜息をつき、しょうがない、とパソコンを開き始める。


    コロネ「さり~さん、それは?」
    さり~「遠赤外線について調べ中です」


    赤外線について書いてある文を読んだコロネさんがハッとした。


    コロネ「ここ、赤外線通信は周囲の明るい光が妨害源になるって書いてあります!」
    さり~「う~ん…。でも通信の場合…なんですよね…」


    コロネ「太陽光のうち波長8~15ミクロンの赤外線が…」
    さり~「生物の生存に必須…?」


    二人でう~んと唸って考える。 -- 漣

  • さり~「光があればカゲは現れ、その上生物としての必要な量の赤外線も得られる…」
    コロネ「…えーっと、遠赤外線は有機物に吸収されやすい…ですか?」


    するとさり~さんが有機物について調べ始めた。
    再びコロネさんも横から覗き込む。


    さり~「有機物…タンパク質、脂質、炭水化物、アミノ酸など…だそうです」
    コロネ「二酸化炭素や水は無機物みたいですね」
    さり~「ん…?遠赤外線には有機物に吸収されやすい性質があり…有機物はタンパク質その他…」


    閃いたようにコロネさんが顔を上げる。


    コロネ「…そうか!カゲにはきっと水分が無いんですよ!」
    さり~「それなら、通常より遠赤外線が強いのにも納得がいきますね」
    コロネ「人の60%は水分ですもんね!」


    ちょっとした謎が解け、感動に浸っていた二人だが。


    さり~・コロネ「カゲの攻略法、みつかってないじゃん…」


    こんなオチだった。 -- 漣

  • 一方・戦闘員チーム


    (^ω^)「…って、」
    漣「俺達…」
    ガノン「こんなにのんびりしてて良かったっけ…」


    残ルカ「いや、だめだろ」


    残ルカs以外「ですよね~…」


    あはは、と乾いた笑いも混じった。
    十日というタイムリミットに縛られるのは、ハッキリ言って精神的にきついものだ。


    たるひ「でもまぁ、十分に精神を落ち着けるのも大切ですよ」
    (´・ω・)「神の発言に心救われましたッ!!
    (^ω^)「右に同じッ!!」


    なんて会話をゆるゆるとするのも、至福の時だな、とか柄にもない事を思う。
    最後の一口を口に放り込んだあたりで、車内で寝ていた黒乃さんが起きてきた。


    (^ω^)「ふおおおおおっ!黒おぶっ!」
    黒乃「うっさい」


    心配して駆けて行った(^ω^)さんを、まさかの一刀両断。
    恐るべし、姉。 -- 漣

  • 残ルカ「何があったか、覚えてますか?」
    黒乃「えっと…何となく」
    ○○「小娘に敵と間違われとったのう?」


    すこしからかうようにしてみせた〇〇様…?の言動に、たるひさんが慌てて謝り始める。
    黒乃さんは気にしなくていいですよ、と諭し、再び敵の話になった。


    (´・ω・)「とりあえず、有余を与えた矢先に敵なんて来ないでしょうし…」
    ガノン「ありきたりな、十日なんて待ってられるかヤーハーッ!な敵もいないと思いますしw」
    (´・ω・)「wwwww」
    漣「wヤーwwwハーwww」
    (^ω^)「ワロタwwwwww」


    黒乃「どうなんだろうね…」
    残ルカ「ま、実際敵の思惑なんて分からないけどな」
    〇〇「うぬら、呑気じゃのう…」
    たるひ「いいことじゃないですか~」


    あまり真面目な話し合いにはならず、それぞれで談笑している形である。


    …そしてさっきから気になる事がある。


    漣「(´・ω・)さん…さっきからちらちらどうしました?」


    そう、(´・ω・)さんが〇〇様の方をちらちらと見ているのだ。
    なにか物欲しそうな目で。 -- 漣

  • (^ω^)「大体予想付いたwww」
    黒乃「うむ、確かに」


    こちらの姉弟はすでに理由が分かったようだ。


    (´・ω・)「イヤッ!ナンデモナインスヨッ!タダモフモフシタイナーナンテカンガエテナイデスヨッ!」
    残ルカ「つまりもふもふしたいんだな」
    (´・ω・)「BARETAAAAAAAAwwww」


    残ルカさんにズバッと言われ、観念したように〇〇様の前に正座をする。
    そして深呼吸。


    (´・ω・)「もふもふさせて下さいッ!」


    〇〇「…かまいはせぬが……」
    (´・ω・)「ぎゃあああああやったあああああ!!!!」


    大喜びで〇〇様を抱き上げ、天にまで昇りそうな幸せな顔をしている。
    まあこれが神と神の素晴らしきコラボレーションというやつなのである。


    ガノン「ついに神々が手を取り合ったwww」
    たるひ「なんか輝いてますねw」
    残ルカ「神々しさってやつかww」


    黒乃「www…だがしかし十日のうちになにをするべきだろう…?」


    ―KITANSYELに、新たな覆歴が追加された。 -- 漣
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