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政宗×女幸村

早朝の路地は昼の暑気を退け、到来間近の秋の涼やかさを運ぶ。
しかしそれがやさしく揺らす稲穂はまだまだ青くみずみずしく、金に実って頭を垂れるにはまだ遠い季節。
武田からの使いは、雄叫びと火の粉ともに現れた。

「開門願うッ!某は真田幸村、お館様からの使いでござるっ!」

 来客にガンをくれることが役目の門番も、今日ばかりは耳鳴りを堪えて駆け出した。
 だが、生憎と奥州筆頭は領内の見回りから戻ってきてはいない。
 客室にてお待ちあれ、という女中の言葉を聞いているのかいないのか、
「ならばこの幸村、政宗殿を追うまで!」
 熱血武者は行き先も聞かずに駆け出していった。